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くすかきのおはなし⑪(これでおわりだよ)

えとうです。いよいよ、「くすかき2012」最終日“くすのかきあげ”を迎えました!約1ヶ月の集大成、今はもうない千年樟16号がかつてあった場所に樟の葉を“掻き”、樟の木を“描き”出します。まずは自分の手を樟の枝のようにして、見えない樟の木から葉を落とします。
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そして作り出されたこの空間。みんな樟が見える?ちなみにオレが見たのはここまで。去年もだけど、用事があってちょうどここから先が今年も見れなかった。
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くすのかきあげだー!(見ていないけど)
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かきあげた掻き山をしばし眺める。(見てないけど)
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そして今年のフィナーレはを掻き山におさめる。この大樟香舟は松葉ほうきの先でつくられていて、今年とれた樟脳と樟の葉をのせている。こういうフィナーレはなんかいいなぁ。やった感がでるよね、見てないけど。
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みんなおつかれさまでしたー。夜は山かげ亭で直会。牟田アトリエママーズが中心になってかき揚げ料理が振る舞われました。おいしかったねー。そして最後にケーブルステーション福岡さんがこのプロジェクトをずっと追っかけてきた映像をみんなで鑑賞。放送用とは別にドキュメントをつくってくれて、とてもいい映像やったし、なんかみんな感極まってぐっとくるものがあった。個人的にもぐっときたわー。
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あとこれ、言っておきたいんやけど、CAT以外の地元バックアッパー(一般参加者を除く)の牟田アトリエのこと。毎度のことながら陰ながら五十嵐さんを支えてくれました。もちろんCATもいつも支えてもらっているんやけど、牟田さんたちの五十嵐さんに対する想いはひとしおで、お母さん的な眼差しを感じる。より自立できるように支えたり、やらないかんことをピシッと伝えたり、ご飯つくってくれたり、それはもう五十嵐さんも感謝しきれん程やと思う。子どもが母に甘えるように、親にとって子はいくつになっても子であるように、五十嵐さんと牟田アトリエママーズの関係はずっとこんな関係であってほしいけど、いつかこの恩返しは感謝の言葉だけじゃなくて行動で示したいよね、五十嵐さん。オレらCATもそういつも言い聞かせています。一生かけて感謝し続けよう。

1ヶ月、五十嵐さん、さっちゃん、本当にありがとう!今年もすごくいい体験をすることができたし、太宰府にまたステキな魅力を加えることができました。また来年、待っとるよー!

by cat-diary | 2012-04-28 23:14 | くすかき

居酒屋CATの3回目です。

えとうです。今夜は3回目の居酒屋CAT、ゲストは現在「くすかき」展開中のアーティスト五十嵐靖晃さん、さっちゃん、フローラです。せっかく太宰府に来たんだから山かげ亭で自炊だけじゃなくて飲みに行こうぜ!がテーマ。もつ鍋をつつきながらイガ氏とCATの馴れ初め、さっちゃんの本当の姿、フローラとドイツのこと、そして今年のくすかきのこと、などなどをお話ししました。いつも山かげ亭だと大人数で大賑わいなのでなかなかみっちり話ができんけど、今回は少人数でゆっくり話ができました。たまにはこんなのもいいよね。

今年のくすかきはいつも以上にCAT全面バックアップを目指したんやけど、どうやったかな。前にも書いたけど、継続しているこのくすかきというプロジェクトは地元の盛り上がりがあってなんぼやと思う。そこは外の人より、中の人が支えて行くのが道理やと思うし、いかにオレらがおもしろがれるかがポイント。CATの「おもしろがり力」の見せ所やね。
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「くすかきって一体なんなのか」そんなことを話したんやけど、これはアートプロジェクトと言っていないところがミソで、アートプロジェクトと言ってしまえば「あー、なるほどね」とよくわからないことがなんとなく説明がついたりもして便利なこともあるんやけど、そこをどう理解してもらうのかもおもしろいところ。そこをイガ氏に問えば「未来に対して新しい価値を与えることができる人がアーティスト、そして新しい価値を生み出すことがアートじゃないかな」というようなことを話してくれた。つまり、ただの廃棄物だった樟の葉から、くすかきをすることで違う価値のあるものとして、樟脳をつくりだしたり、堆肥にしたりして“新しい価値”を生み出している。結果それはアートって言ってないけど、アートなんだと。イガ氏のワークショップに対する考え方もそうやけど、「あえて言わない、説明しない」ということに彼のスタンスを見いだすことができた。CATってやっぱ行政の人だから説明しちゃうんだよねー、説明責任だとかなんだとか(笑)

そんで、イガ氏のCAT評。
「世界にはふたつの考え方があるって誰かが言ってて、“自分がいるから周りの世界がある”ていう考え方と、”周りの世界との関係性があるから自分がある”っていう存在についての考え方。CATって周りの人との関係性の中に存在価値を見いだしているよね。」と。ほう、なるほど。そんな捉え方もあるかとポンと膝を打ちました。

今日のCATメンバーは、ヤマグチメンバー、トドロキメンバー(久々登場)、イチノセメンバー(旧ヤトウマル、みんなおぼえた?)とエトウ、会場は「もつ鍋平島」でした。

by cat-diary | 2012-04-25 23:31 | 居酒屋CAT

くすかきのおはなし⑩

えとうです。五十嵐さんは「日々のくすかき」を始める前と終わった後にお話をするんやけど、初めはくすかきの方法を、終わった後でその背景を話す。彼の話をいつも聞いていると、その日の人数、構成、時間、天気、などによって話が変わる。話している間の相手の目や、うなずきなどの反応によってもちょっとずつ話を変えていく。誰もが普段していることやと思うけど、五十嵐さんのその話し方は本当に魅力的やなーといつも思う。
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天神広場の樟たちもほとんど衣替えを済ませ、眩しいくらいの新緑に生まれ変わりました。来週はいよいよラストウィーク!
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by cat-diary | 2012-04-22 21:29 | くすかき

くすかきのおはなし⑨

えとうです。ふと見るとフローラが森さん専用のビック松葉ぼうきを任されてる!森さんはいつもこのビックサイズ2本を引き連れるようにしてくすかきをしています。そしてちょこちょこ出てきて気になってたと思うけど、このフローラはひょんなことからくすかき2日目にして仲間入りしました。最初会った時、サッカーのオーストラリア代表のジャージを着てたのでオーストラリア人かと思いきや、ニュージーランドで就職予定のドイツ人でした。彼女にはこの「くすかき」がどのように映っていたのかわからんけど、一生懸命やっていることがすごい。ステレオタイプなイメージやけど、ドイツ人まじめや!と思った(笑)
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毎日くすかきをしているといろんな発見があるみたいで、去年はヒューが木の根の隙間から恐竜の骨を発見したけど、今年はこんな穴がこの日突然出てきた!樟の周辺には根腐れしないように通気口と水取口を兼ねた穴があるんやけど、それとは違うみたい。もぐらかなぁ。
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by cat-diary | 2012-04-21 21:28 | くすかき

くすかきのおはなし⑧

えとうです。あたたかくなってきた。そのせいか葉の落ちる量も尋常じゃない。今週はじめからこの葉の量になってきたらしく、五十嵐さんとさっちゃんとフローラは毎日この量の葉とつきあっている。この写真の人さっちゃんは陰でくすかきを支えるアシスタントスタッフなんやけど、星明子か!というくらい陰で支える。はっきり言ってこの人抜きにはくすかきを語れん。そして、くすかきスキルについても五十嵐さんとさっちゃんは群を抜いている。掃く段階から葉と砂を分離しながら地面の表面を掻くようにして掃く。
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子どもたちはくすかきに飽きると樟と戯れだす。根を滑り台にしたり、ベッドにしたり、いろんな遊び方を発見しながら樟に身を委ねる。この日々のこと、大人になってもおぼえていてほしいなぁ。育った地の思い出が幾層にも積み重なることで、地域の魅力が増していく気がする。
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by cat-diary | 2012-04-15 05:20 | くすかき

くすかきのおはなし⑦

えとうです。今日の「くすのこうたき」はカレーまつり。赤い楠の葉をイメージした赤いカレーは子ども用のトマトカレー、飴色まで炒めたタマネギ、さつまいも、みそ、などなど。緑の樟のはをイメージした大人用辛口グリーンカレー、と言っても色は白やけど。土日の昼食はくすかきにとってとても魅力的なコンテンツやと思う。なんとなくみんなが持ち寄って食べる日もあれば、今日みたいに主催者側がカレーを準備することで楽しみを増やしたり、とにかくそれだけで場が和む。来年はこの辺をもっと仕掛ければ、もっと参加しやすく、楽しくなるような気がするなー。おぼえとこっと。
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朝は雨やったけど、昼からは雨もあがってカレー日和。外やと食欲も倍増!それぞれがいろんな作業をなんとなく役割分担しながらその場が進んでいく。これは五十嵐さんが望んでいる場の形でもあるし、彼自身がそうコーディネートしている。それぞれが適材適所に散らばり、オレもカレーつくるふりしてその場を離れてみるけど、いつも間にかできあがるもんもんよね。カレーひとつにしても、あーだこーだいいながら様々な工夫が凝らされる。
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山に入り、間伐材を拾い、チェーンソーで切り、薪を斧で割る。それに火をつけ、水蒸気蒸留しながら、土鍋で飯を炊き、カレーをつくる。子どもたちに「おじいちゃんやおばあちゃんたちはこうやってごはんをつくったり、お風呂をわかしよったんばい」と、親から聞きつつも自分たちでやったことのないオレらの世代が次の世代に伝える。経験せずに伝えることと、経験しながら、さらにはその姿を見せながら伝えることでは説得力が違う。それを伝える場がここにあるという贅沢さよ、ありがたいねー。薪を割る父の背中を見てたくましく育て!
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by cat-diary | 2012-04-14 05:17 | くすかき

くすかきのおはなし⑥

えとうです。我が家の子どもたちは毎日くすかきしてるけど、オレは土日のみ。くすかきをする場所は樟が朝日を受けて日陰になるので、朝は寒い。

お宮の人たちは葉を掃いて参拝客が訪れる準備をし、その横ではくすかきを行っている。同じ行為に見えてちょっと違う。日常と非日常が揺れ動くとてもあいまいな境目。
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夕方になると日が傾き西日を受けて、ちょっと暖かい。くすかきをしていると、暖かい場所を求めて日の傾き、落ち葉の量に関係して気温、葉が飛んでいく風の向き、砂がつく葉の湿度、などなど普段あまり意識しない自然のことを意識するようになる。春の訪れは新芽とともにやってくる。
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by cat-diary | 2012-04-08 04:50 | くすかき

くすかきのおはなし⑤

えとうです。「くすかき」に対するCATの役割というのをちょっくら書いておこう。2006年の「アジア代表日本2011」で五十嵐さんと出会うわけやけど、それから4年後の2010年に「くすかき」は始まりました。1年目は、「アジア代表日本2010」と同時進行というような感じで、あっち行ったりこっち行ったりでなかなかがっつり参加できてなかったけど、要所要所で参加。2年目は、お互いコンタクトがあんまりとれなかった上に、子どももちっちゃかったのでなかなか参加できなかった。そして今年、3年目。
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2年目からもっと地域とつながりながらやりたいって言ってたんやけど、実現できなくて今年こそはと思っていました。2006年に太宰府に来たことで五十嵐さんは太宰府に魅力を感じ、太宰府でなにかしたいと思ってくれた。そしてそれを行動に移して「くすかき」をはじめ、それを継続してくれている。我々CATがまったくできない「継続」をしていることに感謝と敬意を評すと共に、それに対してサポートせぬは男の恥というもの。サポートどころか、それに刺激を受けてなにかやらかすくらいが本当の男だ!とは思うものの、そんなことできもせんので、まずはサポートがしたい。育休でCATから離れていたメンバーも戻ってきて、年はとったものの少しずつ動けそうな雰囲気になってきたCAT。リハビリにはもってこいのプロジェクトです。
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太宰府天満宮周辺にある上三町下三町、五条、大町、新町、馬場、三条、連歌屋。鬼すべに関わる地域と同じなんやけど、まずはそこに住む人たちにアプローチをしようということになりました。これまでの広報手段にはなかったアナログな「回覧板」という方法と、その6町の自治会長さんに直接話にいくというこれまでにやってそうでやってなかった方法。CATという集まりはできるだけ「市役所」という言葉は使わないでいた。だって、市役所っていったら「あぁ、役所の人間か」と相手が壁をつくってしまうことが多いから。なぜか市役所や公務員は時によって煙たがれてしまうんよね。それにそもそも行政という枠を飛び越えた活動がCATやし、それに「市役所」の肩書きはいらない。
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だがしかし、今回はその「市役所」を使って、正面からぶつかってみることにした。急に知らない髪の長い男が松葉ぼうきを持って「くすかきしませんか?」って来ても、「いや、そういうのは結構ですから…」ってなるよね(笑)嫌な世の中になったもんやけど、そんな時は伝家の宝刀「市役所です」の言葉。くすかきに興味を持ってくれるかどうかは別にして、それは地域の扉を開くには必要な鍵だということに気づきました。なんだかCATの新しい役割を見つけた気がする。

地元まわりをした時の話➡「くすかき日記」

by cat-diary | 2012-04-08 04:46 | くすかき

くすかきのおはなし④

えとうです。1週間が経ち、朝のくすかき。五十嵐さんたちは毎日くすかきをやっているわけで、だんだん葉っぱの落ちる量が変わっていくのを肌で感じているけど、オレは1週間ごとだから急激な量の変化にいちいち驚く。今年の参加者は親子参加が多くていい感じだー。
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煙突をつけて燃焼効率がよくなったせいか、五十嵐さんの火加減と冷却加減のバランスが安定してきたのか、蒸留している最中から樟脳が結晶化するようになってきた。これはすごいことなんばい。これまでの2年間は翌日開けてみて失敗なんてことはよくあったし、夜遅くまで火を焚き続けたりしてたんやけど、今年は結構オートマチックにできたし、きっちり夕方のくすかきには火を止めることができるようになった。
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土日は一日中、天満宮にいる。お昼ご飯は適当にみんな持ち寄って、桜を見ながら食べる。外で食べるのは気持ちいいなー、これで花粉がなければ最高なんやけど…、ハクション!
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夕方のくすかき。平日と土日の太宰府天満宮の雰囲気はちょっと違う。さらに10時以前と17時以降も昼間と比べてガラッと雰囲気が変わる。縞目をいれるお兄ちゃんたちをうらやましそうに見つめる弟の姿がかわいい。
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by cat-diary | 2012-04-07 00:29 | くすかき

くすかきのおはなし③

えとうです。今日も朝のくすかきをこなして鬼すべ堂へ。昨日蒸留した樟脳がしっかりとれてた!子どもたちも興味津々。匂いもつーんとくるさわやかな匂いで、そうそうこの感じ!と1年前を思い出す。
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昼からは樟講話。味酒さんのジョークをまじえた軽妙なトークでおもしろかったー。「かく」という言葉についてのエピソードは「くすかき日記」を読んでみてね。
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夕方のくすかきを終えて、また鬼すべ堂へ。かまどを設置する土台を整える。赤土をとってきて、べたべたと平らにして整地。
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新兵器の煙突!火に酸素が行き渡って、燃焼効率が格段にアップしました。来週の「くすのこうたき」が楽しみだ。
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by cat-diary | 2012-04-01 00:08 | くすかき