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くすかきのおはなし②

えとうです。3月末の葉っぱの山はこのくらい。柵の中に縞目をいれます。
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そして今年初の「くすのこうたき」で樟脳づくりをやります。リヤカーに葉っぱをのせて、鬼すべ堂に移動。
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こちらの水蒸気蒸留装置も地味にバージョンアップ。五十嵐さんの経験値も増え、火力や冷却の調節もうまくなって毎年少しずつクオリティがあがってきてる。去年は思い出すのに時間がかかったけど、今年はすんなりといってうまくできたね。1年前のこの匂いを思い出した。
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「くすかき2012」
○と き 2012年3月24日(土)〜4月28日(土)
○ところ 太宰府天満宮
詳しくはHPで→http://igayasu.com/kusukaki/top.html
(五十嵐さんの「くすかき日記」も必見)

by cat-diary | 2012-03-31 06:31 | くすかき

くすかきのおはなし①

えとうです。これから「くすかき」のこぼれ話を少しずつこぼします。五十嵐さんの「くすかき」の日記、とてもおもしろいのでこっちもみてね➡「くすかきの様子」

今年で3年目の「くすかき」、毎回新しい道具が開発されます。葉を掃くと砂も一緒についてくるんやけど、それを除去するためにチリトリに工夫がされていて、チリトリの底が編み目になっているものを使っています。それが去年まで。で、今年の新兵器がこれ。チリトリではどうしても編み目が小さいし、少しずつしかできないけど、これなら一気に砂以外のものも除去できます。最初は普通に「ふるい」って言ってたけど、子どもたちによって「マラカス」という名がついたらしい。動画でマラカスの音を確かめてみてください。

by cat-diary | 2012-03-27 06:29

「くすかき2012」がはじまりました。

えとうです。ちょっと遅くなったけど、振り返り。今年も「くすかき」の季節になり、アーティスト五十嵐靖晃氏も春一番と共に太宰府にやってきました。今年で3年目、どんな「くすかき」になるのかな?3月末の太宰府はまだまだ寒いですが、少しずつ樟の新芽が古い葉を押し出しています。まだ↓このくらい。
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8時半、本殿で朝拝を受けて「日々のくすかき」。そしてお昼からはくすかきのマストアイテムの松葉ぼうきづくりです。風が冷たいし、会場の絵馬堂は日陰でなお寒い。手がかじかんで思うように動かないけど、みんな精魂込めてつくりました。去年より大きいサイズ。
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今年はCATで全面協力したいと思っているところ。オレらになにができるか、五十嵐さんとコミュニケーションをとりながらやっていきたいね。CATはなんでも「継続」できんのやけど、五十嵐さんはプロジェクトを継続させている。これに感謝しつつ、それだけじゃなくてそれに対して地元側がなにができるか。それがこの「くすかき」の今後に影響してくると思っとる。
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普段は保護のため柵で囲われている樟。この「くすかき」期間中だけは樟と触れ合い、樟と共に時間を過ごすことができる。これってすごく貴重な体験やわー。くすかきに訪れる子どもたちもいい思い出をつくってほしいな。樟の葉が入れ替わるごとに子どもたちの成長を感じることができるなんて、すてきやん。

「くすかき2012」
○と き 2012年3月24日(土)〜4月28日(土)
○ところ 太宰府天満宮
詳しくはHPで→target="_blank">http://igayasu.com/kusukaki/top.html

by cat-diary | 2012-03-25 20:20 | くすかき

居酒屋CATの2回目です。

えとうです。2回目の居酒屋CAT。今回のゲストは太宰府天満宮の若手というか中堅、我々CATと同世代のみなさんです。今日は思い出話半分、これからの太宰府について半分、といった感じのお話。例によって時間経ちすぎてすっかり忘れとるが…。
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振り返ると天満宮のみなさんとは2005年のスタフェス前から交流が始まり、スタフェスの時も応援してくれたり、それから2006年のアジア代表日本、それからずっといろいろ協力しながら互いを刺激しあってきました。20代だったころから時間も経ってほとんどが30代に。若手の育成や好奇心にあふれていた気持ちを失いつつある自分たちへのもどかしさなど、いろんな悩みを抱えてるけどこれからも切瑳琢磨していきたいねー。いやー、馬場さんと久しぶりに2004〜2005年の今ではありえない話を久しぶりにして血がたぎった(笑)それにしても、あの秘密の話、公にリリースしていいの?言いたくてしかたないビックニュース、そういえば終盤はその話ばっかやったな。また飲みましょう!

参加メンバーは、ヤマグチ、イチノセ、ツツミ、アカガワ(青のカーディガン)、そしてエトウでした。そして会場は「まつ乃喜」でした。

by cat-diary | 2012-03-05 22:25 | 居酒屋CAT

「食べる」ことから東日本大震災を考える

※この記事の写真では鶏を調理している写真が含まれています。3枚目に毛をむしっている様子。4枚目に肉を調理している様子が掲載されています。そんなに大して注意が必要なものでもないと思いますが、苦手な人は気をつけた方がいいかもです。

えとうです。「いのちをいただく おむすびごはん」、ついにこの日がやってきました。定員10組で申し込みが殺到するんじゃないかと思いきや、まさかの苦戦(笑)問い合わせや反響が多い割に申し込みまで至らなかった理由はなんなんだろうかと思いつつ、まずは当日の朝に養鶏場へ。養鶏場に行ったのは初めての体験で、所狭しと並ぶ鶏にびっくり。ひとつの檻に2羽ずつ入っているんやけど、振り返ることができないくらいの狭さ。ここで鶏たちは餌を食べ、卵を産みます。生んだ卵はポロンと落ちて、ベルトコンベアーで運ばれていく。
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そして参加者が集合しました。まずはゲスト講師の斉藤マチ子さんから鶏を絞めることについてのレクチャー。生きている状態から調理していきます。太宰府市の北谷という地区に伝わる伝統的な作り方で「とりめし」を作ります。北谷では「かしわめし」ではなく「とりめし」なんだって。鶏を絞める体験はほとんどの人が初めて。ちょっと身構えてしまうけど、意外とみんな自然体でした。この企画は基本的に親子参加です。親が、またはまわりの大人の反応が子どもに影響する。大人が嫌そうな顔をしたり、残酷的な話をすると子どもは敏感に感じ取ってします。ということを先に大人で共通理解をしました。今回参加した子どもは、12才1名、4才2名、1才1名、0才1名。
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というわけで、3羽の鶏を絞めました。締める方法はいろいろあるらしいけど、今回は首つり。鶏たちは声もあげることなく羽をパタパタと苦しそうにばたつかせて、いとも簡単に命が消えていく様を子どもたちは見届ける。そして、首を落として血を抜きます。ちゃんと血抜きをしないとおいしいとりめしはできません。足を持って逆さにするんやけど、重いし、足に体温が残っていて、さっきまで生きてたんだなぁと実感。4才児の2人も鶏の足を持って血抜きを手伝ってくれました。

そして鶏を熱湯につけて羽をむしります。この時、ぐらぐらたぎらせた熱湯につけるんやけど、羽をむしるとき羽が熱くて「熱っ!」と思わず大きな声を出してしまったら、子どもたちがひるんでしまった。これだけでも子どもは影響されてしまうから、本当に注意が必要だね。その後、「もう大丈夫」と言うと安心したけど。子どもたちも羽むしりを手伝いました。意外とするっと抜ける。

羽を抜いたら産毛を焼いて処理。丸裸になった鶏はこの時点で「肉」に変わった気がする。香ばしい匂いがして、おなかがすく。そして次はさばきます。これは熟練された技術が必要なので、マチ子さんにすべてお任せ。「ここが心臓、肝臓、砂ズリ…。これが卵になる前のもの、キンカンみたいでしょ?」と説明してもらいながらさばいてもらって、鮮やかな手つきに美しさすらおぼえます。キンカンみたいなのは成長途中の卵のこと。まだ黄身だけで、この後に白身に包まれ殻ができます。このようにさばいて食べる時の特権やね。お店でそんなに売っているものでもないし。こうしてさばいているところをみると、1羽にひとつしかとれない内蔵の大きさや量がよくわかる。焼き鳥屋で出てくる砂ズリの数を数えると鶏何匹分だ?と考えてしまう。こうしてみると、食べ物って必要な分を残さず食べるってことが大事なことなんだと本当に実感。
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そして、いよいよ調理。場所を調理室へと移動します。ここからはもうひとりのゲスト講師・井口和泉さんとマチ子さんから調理の仕方を教えてもらいます。そういえば、鶏の肉。通常よく売られているものは(もしかしたら加工品だけかも)いちいち手で羽を抜いたりできんから、洗濯機みたいな毛抜き機で抜くんだって。だから肉はぐるぐる回ってぶつかるからちょっとくたくたになっている状態。こんなふうに手で処理すると肉の質が全然違うらしい。餌とかもいろいろよね。さばいて胃や腸の中からその日の朝食が出てきたけど、養鶏場によって違うみたい。黄身を黄色くしたい時はトウモロコシとか黄色いものを、つまめる卵とか色が不自然に鮮やかなものとかは多分そんなふうになるような餌なんだろうと思う。今回は餌のことまでは聞けなかったけど。
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つくるメニューは、とりめし、鶏ガラスープ、鶏の皮酢、鶏と大根の煮物、梅干しと大根の漬け物。予定外のメニューがその場のアレンジで追加されました、ラッキー。大根は北谷のマチ子さんの畑でとれたもの。梅干しもマチ子さんの自家製。
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子どもも大人も男も女も、こうしてみんなで調理するのも楽しい。親子でだいたい50人くらいを想定してたけど、結果これくらいの人数でよかった気がする。20人くらいでみんなとお話ししながら、それぞれに役割があって。
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ごはんを4升、ちょうど炊きあがる直前に準備していた鶏肉と調味料を投入!いっきにいい匂いが部屋に充満します。しっかり蒸してできあがり。地域によって「混ぜごはん」式や「炊き込みごはん」式があるけど、北谷では混ぜご飯。めちゃくちゃうまそう!
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みんなそろって、いただきまーす!この時はもう「いただきます」の意味がいつもと違う!いつも以上に心がこもった「いただきます」でした。子どもたちの意識も変わった気がする。みんなで昼食を食べながら今日の感想を1人ずつ発表してもらいました。大半が「鶏を絞めて食べる」という行為に対して「とてもいい体験だった」という感想でした。でも、この企画の趣旨は企画文にもあるように「食べる」という行為を通じて、東日本大震災のことを考えるということ。このことについて、オレから説明はしたものの、みんなはどう思っていたんだろう。おいしすぎるごはんの印象が大きくて忘れてたのか、話しにくさがあったのか、その辺はわからんけど、なにかしら感じてもらえたらいいなと思います。いろんなことを考えるきっかけや、話しやすくするための関係性づくりがこの企画のテーマだったのだから。
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それにしても以下2枚の写真が今回の企画をやってよかったと物語っています。「おいしー!」とでっかい声を張り上げながら食べる4才児。
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ひとり黙って3杯目のおかわりをする4才児。最初から最後まで体験して、おいしいと言ってくれた。これがなによりもうれしかったです。
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そして、午後からは母体イベント「絆創幸」のトークでツツミメンバーが支援作業の報告をしました。この時、いっぱいつくった「とりめしのおむすび」を希望者に食べてもらいました。おむすびは参加者のお土産にして、家で食べながら家族で会話するきっかけに。そして、このトークの場で、それぞれの企画をしてたり全部の企画を回りきれていなかったお客さんたちを含むこの場にいるみんなの縁を「とりめしのおむすび」で結びたい。そんな想いでした。
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「絆創幸」全体のレポートはエ・コラボのブログで。ちなみに、とりめしのいい匂いにつられて人がどんどん調理室に入ってきてびっくりしました。「この企画は事前申込制なんです」というととても残念そうに帰っていきました。せっかく覗いてくれた人、ごめんなさいね。それと斉藤マチ子さん、井口和泉さん、本当にありがとうございました!
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by cat-diary | 2012-03-03 19:27 | いのちをいただくおむすびごはん

ツイートまとめ「いのちをいただく おむすびごはん」

えとうです。2/14のツイートをまとめておきます。

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久しぶりのCAT企画、「いのちをむすぶ おむすびごはん」ですが、エ・コラボに誘われたことから始まりました。

東日本大震災のチャリティイベントっていっても全然ぱっとこなくて。発想を支援というところから離すことができた時、身近な「食」をテーマにしようって思い付いたんです。

「食」って考えた時、毎度のことやけどオレらなんでも素人やしなーと思うわけで。そん時ピキーンと閃いたのがいずみさんの存在だ!

いずみさんは2005年のスタフェスの時に知り合った料理家です。料理を通して人に想いを伝えたい、人と繋がりをつくりたい。そんなことを相談するところから始まりました。

そんでいずみさんと7年ぶりに再会。全然変わってなかった。こんなイベントと言ったらエ・コラボに失礼やけど(笑)、会場も微妙な場所で、大きな企画の中の1企画やし、どうやろかと思いながらもお願いするとご快諾!漠然とした話もスッと理解してくれて話が早い!

「なんか簡単な料理をして、震災のこととか、放射能で汚染されていく食物のこととか、人のつながりのこととか、そんなことを話しながら一緒にごはんを食べたいんだけど」という話をしているうちに、ふと「鶏しめよっか」という話になって(笑)

今考えたらどんな話の飛躍なんって思うけど、それはもう神が降臨してきたとしか思えん。「食」、「命」、「東日本大震災」、その他諸々の思っていたことがすべてバチコーン!とリンク。

思わず深夜の連続ツイート、もう少し続けます。「鶏を絞める」という行為、当然ちょっと怯む。でもこれって日常のどこかで行われている行為なんだ。それが見えていないだけ。隠しているのか、見てないだけなのか。食べるために殺すという行為が特別なことになっている。

普通に楽しくごはんを食べる、そんな日常は今はもうない。特に東日本では、安心してなにも考えずに食べるということはもうできない。本当は九州でもできない。常に不安と隣り合わせ。普通のことであるはずの「食べる」という行為が特別なものになってしまった新しい日常をボクらは生きている。

「食べるために命を犠牲にしている」ということと「ごはんを食べる」ということが特別なことになってしまった今、そのことを改めて考えたい。みんなでごはんをつくって、たべて、楽しくおしゃべりすることで何かつながりあえるんじゃないか、未来に対してなにかできるんじゃないか、そんな気がします。

やはりCAT内部でもオレが企画提案した時に、いろいろ慎重に考えないといけんねとずいぶん熟議しました。これまでなら「おー、いいね。やろうやろう」とか簡単だったかもしれないけど、今はちょっと違う。大人になったということかもしれんけど、大きいのはメンバーの一部が「親」になったからだ。

この企画を通じて自分の子どもに伝えるとしたらどう伝えるのか、鶏を殺したり臓物を出したりする様子を自分の子どもに見せられるのか、親としていろいろと考えました。その結果、やろうと。そんな覚悟であります。この企画がきっかけで、ずいぶんいろんなことを考えることができた。それだけでも収穫。

そんなこんなで意外と真面目やけど(笑)、CATの根本にあるのは、なんでも楽しく、気軽に、和気藹々とやりたいということには変わりありません。いつものCAT企画です。ぜひみなさんのご参加をお待ちしています。「いのちをいただく おむすびごはん」

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by cat-diary | 2012-03-01 07:02 | 東日本大震災