九州国立博物館開館1周年記念事業「太宰府 古都の光」



f0048597_2372387.jpgえとうです。

イベント名に冠が付くと仰々しいね。というわけで、突然の告知でしたが、「古都の光」が始まりました。どんなイベントかっていうと、太宰府ブランド創造協議会(太宰府観光協会、太宰府市商工会、太宰府天満宮、太宰府市)が主催で行うもので、太宰府の伝統行事「千灯明」にあわせて、「光」のオブジェや灯篭、提灯などさまざまな「光」が古都・太宰府を彩ろうぜっていうものです。九州国立博物館の開館1周年を記念してね。提灯は1342個あって水城跡が築造されてから1342年経ったってことでこの数になったみたい。写真はその提灯をもらいに来てくれた人たち。意外にも(笑)あっという間になくなりました。(例によって写真サイズが違うのはご容赦を)

f0048597_238178.jpgで、記念式典が行われたんだけど、オープニングに宝満太鼓のみなさんによる演奏がありました。実はウラユミが出てんの、これ。写真の左側がたぶんそう。オレ見にいけんやったんよねー、残念。

f0048597_2381624.jpgあっという間に暗くなって、提灯を持った人たちが動き始めました。結構すごい風景、提灯侮り難し!で、これから光をテーマにした作品を紹介しますが、はっきり言って紹介しているのはここだけです。チラシにも当日も紹介できなかったので、ここでお楽しみあれ。

f0048597_23372783.jpg山本文吾
(グラフィティアーティスト・グラフィックデザイナー)
「ダザイフ(灯明)」


太宰府の「梅」と九州国立博物館の屋根を「波」に見立て伝統ある太宰府のまちをグラフィティアートで表現。
f0048597_23375386.jpg石隈毅
(テキスタイルデザイナー)
「クスノキの葉が散った時。」


太宰府市の木である楠をテキスタイル風の灯篭を製作。
f0048597_2338534.jpg先崎哲進
(アートディレクター・グラフィックデザイナー)
「四季花鳥」


※先崎さん、コメントちょうだい。

f0048597_2339634.jpgこの3つは式典の会場となった九州国立博物館に設置されました。暗闇に浮かび上がった太宰府と光をテーマにした作品はとてもきれい。

f0048597_2574219.jpgこれ雰囲気伝わるかなぁ。九博から国博通りへと降りてくる階段の風景。提灯を持った人がどどどーっと降りてきてるんだけど、これがすごい!しっかりしたカメラをもっておけばよかったー。左にうっすら見えるのがスタードーム。

f0048597_23113162.jpg先崎哲進
(アートディレクター・グラフィックデザイナー)
「夜の森」


スタードーム内に回転するモビールを展示。ライトの光で影が天幕に映りこみ、それはあたかも森のよう。
f0048597_23212786.jpgこのイベントは光の作品を展示しているだけではなくて、いろんなイベントが同時多発的に発生しています。太宰府天満宮のライトアップされた浮殿では弦楽四重奏。他にもアコーディオン演奏や尺八演奏もありました。この浮殿での演奏はすごくよかったなぁ。浮殿が新しくなってこういう使い方もアリだなと思いました。周りの池にキャンドルが浮いてるのもステキ。

f0048597_23242549.jpg下川佳代子
(パティシエ・料理講師)
「植物の想い」


寒天に植物の葉を入れて固め、葉が浮いた状態にしたものをろうそくでライトアップする。透明の寒天にぼんやりと植物の影が浮かび上がる。

f0048597_23243797.jpg坂下和長
(インテリアデザイナー)
「蜉蝣」


蜉蝣(かげろう)とは、儚いものの例えでよく使われるが、宙に浮いた六面体のスリットの隙間から漏れる光が、ものの儚さを物語っている。

f0048597_23251117.jpg泉山朗土
(映像作家)
「パースペクティブ/マトリクス」

どのくらいの時間が「太宰府」には存在しているのだろう?過去から現在、そして未来・・・。単純で誰でも理解可能な一元的なテーマでなお複雑さを感じ、過去へ想いと未来の距離感を親近感を交えて感じている。

f0048597_23254782.jpg意識は豊かで深い精神の現象を極度に矮小化するコード化とする。それは形を変えることへの特性を知ることもコントロールすることも出来ない。意識の鏡に照らし合わせて選択されたもののプロセスは意識が届かない。心の中にはこうした現実を認識する枠組みとは異質の潜在意識に知らぬ間に動いている。人と人とのコミュニケーションが成立しうるのはこの潜在的な小域が共感や同情といった能力を支えているからに他ならない。

きっと太宰府における時間の流れも決して一元的な直線ではなく複雑にゆがんだ螺旋のように三次元的に展開されて海を漂うクラゲのように意識を持つことなく流れてゆく・・・。


f0048597_23201663.jpg一方、太宰府天満宮では千灯明がはじまりました。心字池に映るろうそくの灯りがとても幻想的。神楽の舞は人が多くてまったく見れんやった。

f0048597_142371.jpg泉山真紀
(イラストレーター)
「提灯ドーム」


提灯の裏に作家本人が今まで出会った福岡や太宰府の人々の似顔絵を描き、スタードームのフレーム一面に提灯を設置。

f0048597_2327759.jpg表から見ればは古都の光の文字が、ドームの中から見れば太宰府にゆかりのある人たちの似顔絵が見ることができる。当日も訪れた人々の似顔絵をその場で描き、その場でスタードームに設置した。その数は200個以上にのぼる。

f0048597_23332233.jpg←ねー、すごい似てるでしょ?ほんと今まで出会ったいろんな人が提灯に描かれていて、こんなにスタードームを眺めることはなかった。また新たな表情を見せてくれたスタードーム、野研のみなさんに改めて感謝!

f0048597_23272865.jpgせっせせっせとドームに提灯を取り付けるCATたち。一定の時間が経つと、ろうそくが一斉に消え始めてんやわんやでした。今回のイベントでは縁の下の力持ちでがんばったCAT、公共事業にいち個人として参加したことに今回のおもしろさはあるのでした。

f0048597_315887.jpg実はこのイベントが立ち上がる時に、主催者側がなかなかアイデアが出ずに困っていて、「九博」「千灯明」「提灯」「光」をキーワードになにかできないだろうかとCATに相談がきました。どっちにしてもCATは自ら何かを作り上げるという能力はないので、太宰府という場所と人を繋ぐことしかできないのでした。

f0048597_1353899.jpgというわけで、困った時の天才アートディレクター・先崎さん(笑)を紹介し、一緒にプランを作り上げたのです。桜坂事務所のみなさんほど、ここ近年太宰府に関わっているクリエイターも珍しい、うってつけの人材。で、最初はやるつもりはなかったんだけど、なんだかんだで太宰府ならスタードームを使わない手はないということで逆オファーがあり、ドームを使った作品をふたつすることになったわけですね。

f0048597_136265.jpgこの「古都の光」がCAT的におもしろかったのが、行政職員なのにわざわざ年次休暇をとって、仕事ではないのに公共事業に関わったということ。こんなことってなかなかないよね、たぶん。すごくいい経験になったと思います。とはいうものの、クリエイター側と事務局側のパイプ役を担っていたため当日めちゃめちゃ忙しかった!ケータイのバッテリーが切れるほど連絡とって、動き回って、こんなになるなんてびっくりしたわ。ケータイ文化ってすばらしいね。広範囲のイベントはケータイなしに成り立たんもんな。まー、というわけで最初はどうなることかと思ったけど、いろんな人の協力と信頼関係ですばらしく、あたたかいイベントになりました。広報不足は否めませんでしたが、ちゃんとやればすごく今後に可能性を秘めた太宰府ならではのものに発展していく気がします。あー、楽しかった。

by cat-diary | 2006-09-25 21:56 | 太宰府 古都の光