Plan2「てくてく ほりほり」(おとなのまちあるき)
エトウです。
今日は、だざいふ基本計画2006Plan2まちあるき「てくてく ほりほり」つーことで、太宰府をてくてく歩いて、地域資源をほりほり掘り起こします。太宰府では到るとこに史跡があって、歴史を感じさせる土地柄なので“まちあるき”というのはよくやるんだけども、ただふつーに歩いてもしょーがないので今回はこのかわいいポストが登場するようになったわけです。説明はまたあとで。
朝8時、西鉄太宰府駅集合。はやい!スタッフは6時集合、この時点で意識は朦朧と…。8時と言えども日差しは強く、睡眠不足と戦いながら太宰府天満宮へ。太宰府天満宮では朝8時半から朝拝という、まぁなんというんでしょう、企業で言えば朝礼に相当するお祓いがあるのです。参加者みんなで大祓詞を聞いて、バサッバサッと白い紙がひらひらついてるやつで祓ってもらい安全で楽しいまちあるきを祈願。
ということで、まずはメンバー紹介。CATは左からツツミ、トドロキ、コバヤシ、マナベ、ハヤカワ、ヤトウマル、キモト(ポストマン)、マイクもってるのはヒラシマで、この写真撮ってるのがエトウです。
そんで泉山朗土さんにこのまちあるきのドキュメント映像撮影を、保坂真紀さんにこどものまちあるきをコーディネートしてもらってます。
おとなのまちあるきのコーディネーター、天才!先崎哲進さんです。チラシもこの方のデザイン。さっきのポストマンはこの方のアイデアで、まちあるきを楽しく演出します。
で、太宰府市の文化財調査技師のおふたり、左から長距離ランナー・宮崎さんと太宰府のジャン・レノ城戸さんです。まちあるき自体はこのおふたりの案内で周ります。ほんとおもしろいんですよ、この方たちのお話。行政職員とは思えない話術。
えーと、これは梅です。境内の梅の木からとれたのを干して梅干にしてるところ。
ちょっと歩けばおもしろいエピソードの詰まったものに出会ってしまうのが、この門前町周辺の魅力。この梅ヶ枝餅屋さんは明治時代くらいの姿が2階より上に残ってます。もとは旅籠屋やったらしい。参道脇のお店は昔からの姿を残したものが多く、今でこそ1階を見た感じは梅ヶ枝餅屋さんとかお土産屋さんになってるけど、屋根とか上の部分を見ると古さが伺えるわけです。
で、さっきから何度も出てくるこのポストですが、今回のまちあるきの仕掛けとして先崎さんがプランニングした「ポストマン」というものです。まちあるきエリアに点々と設置されていて「1000年後の太宰府はどうなふうになってほしい?」とか、その場所ごとにそれぞれの質問カードがあります。それに答えてポストに投函することで、このまちあるきに参加者も一般観光客も積極的に関わることができるという優れものなのです。太宰府にとっていいデータ収集にもなるしね。これはあとで開封されてちゃぶ台トークのネタになるというわけ。
今回の「てくほり」には市内の方をはじめ、福岡市や二丈町の方まで参加していただきました。地元の人が感じている太宰府と市外の人が感じている太宰府のギャップを話すのもおもしろい。遠くは大阪、神戸から来ていただきました!去年の神戸カエルキャラバンでお世話になったiopの永田さんと、スピリチュアル・ダンサー(この日に肩書きを命名)の木須さん。木須さんはPlan3「夏まつり」の新・太宰府音頭の盆踊りの振り付けをしてくれるんですよ。木須さんは福岡出身なので食べたことあるらしいけど、永田さんは初梅ヶ枝餅。お味はいかがでした?
参道脇にある路地で地元の人も知らないようなとこ。昔の家の人たちは大きな土地を持ってたんだけど、不景気になるにつれ転売に転売を重ね、土地が切り売りされた結果ここだけが市道になるという変な空間が生まれたらしい。ホント不思議な建ぺい率。
懐かしのジャンボマックス!覚えてますか?ドリフターズの「8時だよ、全員集合!」に出てくるでっかいあいつ。なんかフジカラーのキャラでCMに出てたんだって。ジャンボマックスは、昔のカメラコレクションも魅力的な太宰府写真にいます。お立ち寄りあれ。
参道にある松屋さんでちょっと休憩。参道にあるのに1歩お店に入るとそこは別世界。ステキなお庭が広がります。四季折々で庭の表情が変わるみたい。ここは明治には宿場で、西郷隆盛も泊まったとこなんです。太宰府って平安時代から近代までホントにいろんな歴史があるんだなぁと痛感しました。
お庭に咲いてた蓮の花。立派。
西鉄太宰府駅を通過します。ここで記念撮影。小林ゴウさんの顔出し看板がまたまた登場です。
国博通りを通って、愛染川、伝衣塔を回って光明禅寺で一休み。ここの通りは伝説スポットやね。伝衣塔には、もうひとつの近代になってからの物語があって、菅原道真の霊が禅を学びたいよーって言って宋(中国)にバーっと飛んで言って、バーっと習得して帰ってきたという伝説(詳しくは上記リンク先で)があるので、戦時中子どもが出征する時に、お母さんたちが伝衣塔の苔を削って子どもたちにお守り代わりに持たせたそうな。無事に中国から戻ってきてね、と願って。伝説を元に新たな物語も生まれるもんだね。
お次は、定遠館、浮殿を通って、延寿王院へ。今回は太宰府天満宮の神職さんにご案内していただき、延寿王院の庭先まで入らせていただきました。延寿王院は西郷隆盛や高杉晋作もおとずれたこともあって、明治維新の際にはいろんな人が集まったところなんです。三条実美なんか一時期住んでたしね。延寿王院からみる参道の様子は、なかなか見ることの出来ない景色。正門から出入りするのは大事な神事の時だけなんだって、神様の通り道だから。それゆえ、正門からみる参道もちょっと横にずれてる。それは、神様の通り道(正面)を通らずに、遠慮してちょっと横を通るようにしているからなんだって。
最後のポストマン。「千年後の太宰府はどうなっててほしいですか?」という質問。このあとも大宰府天満宮の境内を案内してもらったんだけど紹介しきれないくらいいっぱい詰まってる。「てくほり」に参加してくれた、はいほうさんのblogに詳しく載ってるよ。
なんかしらんけど燈篭の右上にメールのマークが。なんだろ、これ。
お手水のやり方を学びました。お手水ワークショップ。なかなか神職さんに教えてもらうなんかないよね。どうやるんだっけ…。左手に柄杓をもって右手を洗って、持ちかえて左手洗って、左手に水を注いで口に含んで、上品に吐いて、左手洗って、次の人のために柄杓の持つとこに水を流す。これを柄杓にすくった1杯の水でやる。って感じだった気がする。間違ってたらごめん。
中神茶屋でお昼ご飯。ご主人の竹井さんに梅ヶ枝餅についてのお話を聞きました。梅ヶ枝餅屋さんは参道だけじゃなくて、境内にもあるんです。中神茶屋は北神苑、それと菖蒲池あたりが東神苑。1店たりとも同じ味はないと。中神茶屋では塩気がある感じなんだって。だれか食べ比べやってみません?利き梅ヶ枝餅選手権。
その後、疲れた体をクーラーの効いた部屋で癒しながら(めちゃ眠くなった)、ちゃぶ台トークへ。トークはポストマンに投函された手紙を紹介しながら進めていきましたが、なにせ仕切りがエトウと先崎さんなもんだから、もうグダグダのゆるゆるで申し訳なかったです。打合せなしのぶっつけ本番なので、アドリブがピリリと効いてね、ステキでした(笑)。このちゃぶ台トークの報告は「ポストマン新聞」が発行されますのでお楽しみに。
1000年後の未来を見る「ポストマン・キモト」。すごく似合ってたよ。
by cat-diary | 2006-07-29 23:17 | だざいふ基本計画2006Plan2