目には見えない樟を描き出す日

えとうです。ようやく追いつきました。くすかき最終日「くすのかきあげ」!振り返ってみると今年は何日か短かっただけやったけど、あっという間に終わった気がする。約1ヶ月積み上げてきた樟の葉っぱたちを移動させる前のひとコマ。すっぽり子どもの体が埋まってしまう程の量で、ずっとこの葉の山に飛び込みたかった気持ちを爆発させて、思いっきり葉の胸に飛び込む!この時しかできない贅沢な時間。
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突き抜けるような青空、目に見えない樟を描き出すのにふさわしい天気です。この場所にはかつて千年樟16号木が存在していました。もうすぐここに1年に1度のみんなの樟が描き出されます。よし、準備完了。
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今年のくすかきの“掻き手”たちを前に五十嵐さんがこの1ヶ月を、そして葉が入れ替わる1年を振り返ります。くすかきを始めた想い、4年目となった今年の様子、千年を目指すくすかきのこと。
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かつて千年樟があった場所に、あたかも木があって葉を落としたかのような風景。その樟の葉の中から自分が気に入った葉を選び出します。去年新芽が出て、今年の新芽に押し出されて落ちてきた葉に自分自身の1年を重ねる。
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ぐるぐると葉の上を走り回る子どもたち、葉のじゅうたんに寝転ぶ大人。
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「選んだ葉を葉を空に透かして見てください」と五十嵐さん。こんなにして葉っぱを見ることはなかったなぁと思いながら眺める。落ち葉でも葉脈がくっきりで、葉の色も違って見えた。太宰府天満宮を上から見守ってきた1年の記憶が詰まっている。
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場所を移動して、日々のくすかきを行っている天神広場から、くすのこうたきを行っている鬼すべ堂へ。期間中の土日は樟の葉から樟脳を抽出する作業を行っていることの説明、そして全国に香りを届けるために、ここでとれた不純物が混ざっている樟脳をさらに昇華させて純化するという普段はみんなの前では行っていない作業を実演。この道のプロ、さっちゃんは昇華を行っているとあることに気付いたそうで、樟脳の結晶は昇華させると葉の形が浮かび上がるんだって。子どもたちも食い入るようにその様子を見ています。確かに葉脈もあって、形を変えても葉の形をとどめようとする不思議さは一体なに?
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日々のくすかき、くすのこうたき、「くすかき」の全容を共有して、天神広場に戻ってきました。1人1枚選んだ葉を松葉ぼうきでつくった大樟香舟にのせて、樟脳の香りと共に天神様に奉納します。御本殿に昇殿しているから写真は撮れなかったんやけど、「くすかき終了奉告祭」として祝詞をあげてもらうその様子は、千年を目指すくすかきが一歩神事に近づいた気がしたなー。くすかきは、アートプロジェクトという側面と、祭りという神事の側面も持っている。これからどんなふうに進んで行くのか、この樟と共に千年先の未来に伝えられるんだろうか。
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いよいよクライマックス、くすのかきあげです。樟の葉をみんなで掻きあげ、描き上げます。今年はみんなどんな樟を描き出したのかな?目に見えないけど、それを大切にする心。とてもステキなことです。また来年、この場所で会えることを願ってくすかき終了!


そして、夜は直会。あ、やっぱここまでやってくすかき終了やね。今年は4年目にして初めて行ってこともあって、樟脳を奉納したり、定例会を行ったり、五十嵐さんが地元ともっとアクセスしようとした結果が今年のくすかきの特徴になりました。やはり千年を目指すのであれば地元の力が必要。その中で五十嵐さんの表現行為であるくすかきが、どのようにつながっていくのか。とにかく続けていく、それがまず大事なのかもしれんね。CATの活動はどれをあげても飽きっぽいから続かんけど、こうして継続を重要視したプロジェクトをサポートできるのはとてもうれしい。いがちゃん、また会おう!
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今年のくすかきは、米津いつかさんがとてもステキなレポートを書いてくれています。これも読めばくすかきのことがわかる!このような形でサポートしてくれる仲間がいることも、五十嵐さんにとってもくすかきにとってもとても心強いことです。ブラボー!
TokyoArtReseachiLab [Report] 4年目を迎えた「くすかき-太宰府天満宮-」

by cat-diary | 2013-04-27 20:03 | くすかき