「くすかき2013」はじまったよー!

えとうです。今年もくすかきの季節がついにやってきました。今年で4年目。前日4/6が初日でしたが、春の嵐でくすかきは中止。余香殿で初日の松葉ほうきづくりが行われたようです。というわけで、我々は今日から参加。サッサッと久しぶりの感覚を確かめながら思い出します。やっぱこの季節に太宰府天満宮にくることだけで気持ちが清々しくなる。
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そして鬼すべ堂に場所を移して“くすのこうたき”の準備。これは水蒸気蒸留装置の窯ををつくっているところ。何年か前にネパール人が教えてくれた方法がすっかり定着。今日は窯をつくるところでおしまい。明日は火を入れて今年最初の樟脳づくりです。楽しみ!あ、そういえば、4回目になるし、「くすかき」を当然のようにやってますけど、「くすかきって何?」という人も多いですよね。改めて説明しましょう。以下、くすかきHPから抜粋。あ、これはコンセプトしかわからんね。じゃ、簡単に説明します。「くすかき」は主に、毎日朝夕に落ちてきた樟の葉っぱを掃いて集める“日々のくすかき”と、樟の葉から水蒸気蒸留で樟脳を取り出す“くすのこうたき”で構成されています。詳細はくすかきHPでどうぞ。
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太宰府天満宮の樟の杜は、毎年春になると、新芽が古葉を押し出して一斉に葉を落とします。 樟は春に葉を落とすということすらまだよく知らなかった2006年、九州国立博物館を中心に開催された「アジア代表日本」のスタッフとして太宰府に滞在し、太宰府天満宮の境内の掃き掃除をお手伝いしていた朝のことです。松葉ほうきで落ち葉を掻くと、地面には均一に整った縞模様が浮かび上がり、次の瞬間、その縞模様の上に1枚の落ち葉が落ちてきました。ふと見上げると、そこには大きな樟の木があり、次なる幾枚かの葉をひらひらと落としている光景に出会いました。掃いてもすぐに落ちてくる葉っぱを見て、「落ち葉掃除をしているのではなく、落ち葉が落ちてくる場所をつくっているのだ」ということに気がつきました。

樟と共に千年の時を歩んできた太宰府天満宮は、こうして千年ものあいだ、樟の葉が落ちてくる場所をつくり続けてきたのです。毎朝生まれては消えていくこの光景を蓄積させていくことで、いったい何が見えてくるのだろう。そんなことを考えていた時、今日の樟の杜を形づくる巨大な木々と同様に長く大事にされてきた、かつて存在した千年樟※のことを知ります。

「くすかき ―太宰府天満宮―」は、そんな一本の樟の木の存在をきっかけとして、この地で千年続く樟の落ち葉を“掻く”という行為を通して、かつて存在した千年樟の姿を“描き”出そうという試みです。千年ものあいだ、落ち葉を掻き、落ちてくるための場所をつくり続けた土地で、“目には見えないもの” “見えないけれど大切なもの”を感じる心を過去から未来へ渡していくとき、千年樟は人々の心にあり続けます。

2010年に「くすかき」としてスタートした本プロジェクトが今年4年目を迎えるにあたって、毎年この時期に樟の木と向き合うことがこの土地に出会い関わっていく一つのきっかけとなるように、また、土地や土地の人たちとの繋がりを時間をかけて紡ぐことで、樟の営みのようにゆるやかに成長し、徐々に変化をとげていくものでありたいと考えています。

※天神広場にあった千年樟(16号木)は参拝者の増加による地固めや酸性雨の影響で1994年に枯死した。

written by 五十嵐靖晃

by cat-diary | 2013-04-07 18:48 | くすかき