くすかき
えとうです。新緑が待ち遠しいこの季節、太宰府天満宮では楠の木の新芽が次々と芽吹いています。そんな太宰府天満宮で新たなプロジェクトが始動しました!その名も「くすかき」。2006年に「アジア代表日本」で日比野さんのアシスタントとして太宰府にやってきた五十嵐靖晃さんの4年間温め続けてきたプロジェクトです。
「くすかき」をおおまかに説明すると、楠の落ち葉を掻きながら、今はない千年楠を描き出すという試み。コンセプトなどはこちら→「くすかき-五十嵐靖晃-」。日記もおもしろいよ。
このプロジェクトはほんと前から言っていて、「ホントにやるの?」っていつも冗談みたいに言ってたけど本気でした(笑)。3月から太宰府に来て、くすかきをひそやかに始めていた五十嵐さん。今日はみんなで一緒にくすかきをする最初の日です。
3月16日から4月3日までの朝を再現、そして葉を掻いて15年前まであった千年楠をイメージしながら、木を描き出す。時間を遡り、そして今に近づいていくこの作業はなんか不思議な感じ。
この不思議な雰囲気につられてギャラリーが集まってくる。そして看板を読んで納得したり、話しかけてきたり。ここにあった楠を知っている人や知らない人といろんな話をする。なんかこのプロジェクトすごい。太宰府天満宮ではこのくすかきは千年以上続いた日常の光景、それが今は非日常の光景へと変わっとるもんね。見える?ここにある楠。
オレは熊手って呼んでたけど、松葉ぼうきって言うんだって。一緒のこと?「くすかき」は4月4日~4月27日天神広場で朝から毎日行われています。「くすのこうたき」は4月29日~5月5日鬼すべ堂で。誰でも参加できますので、ぜひふらりと寄ってみてください。
このホウキの掃く音がなんとも心地よい。この音を出すための楽器にすら思える。
by cat-diary | 2010-04-04 23:30 | くすかき